2017年11月28日火曜日

SharePointのバージョンアップ

第2回移行ツール(Sharegate)の紹介

SharePointのバージョンアップを検討している方に、基本的な方法や注意点を紹介する連載です。

はじめに

前回は、SharePointのバージョンアップする方法を説明しました。第二回では、弊社が移行時に使用している移行ツール(Sharegate)を紹介したいと思います。

 
Sharegateとは

Sharegateとは、SharePointの管理やSharePointのコンテンツを移行するためのツールです。(https://en.share-gate.com/

SharePoint2007からSharePoint20132016Onlineへの移行に対応しています。特徴的なのは、クライアントPCから実行できる点です。サーバーにインストールする必要が無いため移行用の環境構築が必要ありません。

残念ながらメニュー等が日本語対応しておりませんが、UIは直感的に分かりやすくなっており手軽に移行することが可能です。

 
Sharegateで出来ること

Sharegateで出来ることは先に述べた通り大きく2つあります。

1.      SharePointの管理

2.      SharePointのコンテンツ移行

SharePointの管理機能には、コンテンツをエクスプローラー風に表示する機能や、レポート機能、サイトの容量を表示する機能などがあります。今回はバージョンアップに関する話ですので詳細は割愛します。

 
Sharegateの移行で出来ること

Sharegateはサイトコレクション~アイテム/ドキュメント単位で移行することが出来るため、様々な移行シチュエーションに対応することが可能です。

l  サイトコレクションを一括で移行したい

l  部サイト毎に徐々に移行したい

l  部サイトをサイトコレクションに格上げして移行したい

l  移行コンテンツを取捨選択しながら移行したい

 

また、差分移行も可能なので、新バージョンでの移行確認中に旧バージョン上で更新されたアイテムのみ移行するということも対応できます。

 
Sharegateの移行方法

Sharegateを使用して移行する場合、主に3つの方法を使い分けます。

1.      1つのSharegateを使用して移行する方法

2.      複数のSharegateを使用して並列で移行する方法

3.      INSANEモードと呼ばれる機能を使用して移行する方法

INSANEモードは、Sharegateの上位ライセンス、かつ、SharePoint Onlineでのみ使用可能なモードです。Azure 上の特別な領域にデータをアップロードすることで、通常の移行よりも早く移行することが可能です。

 
SharePoint 2010からSharePoint Online1Gのデータを上記の3つの方法を使用して移行してみました。結果は以下の通りとなりました。

 
弊社の検証では、複数のSharegateを使用して並列で移行するのが一番早いという結果になりました。ただし、過去の事例でも実環境の構成やスペックに依り、どれが一番早い方法かは変わっていきます。例えば、並列で移行した際に移行先のサーバーが要求を受けきれず1つのSharegateを使用して移行した場合と変わらないといったケースもありました。

 
Sharegateのパフォーマンス

移行を計画する場合、多くの場合は土日を使用して全てのデータを移行したいと考えのではないでしょうか。弊社の検証値や過去の実績値をご紹介させて頂きますので参考にして頂ければと思います。

 



移行元

移行先

容量

方法

時間

SP 2003

SP 2013

50G

1つのSharegateを使用

20時間

SP 2007

SP 2013

90G

1つのSharegateを使用

82時間

SP 2007

SP Online

1G

1つのSharegateを使用

3時間

SP 2010

SP 2016

1G

1つのSharegateを使用

1時間20

SP 2010

SP Online

100G

複数のSharegateを使用

39時間

SP 2010

SP Online

100G

INSANEモード

30時間

実際には、移行元のサーバースペックに依存してしまいますが100GB程度であれば土日を使ってOnlineへ移行してしまうことが可能そうです。

 
Sharegateを使った移行

Sharegateを使った移行は、前述した通りクライアントPCにインストールして移行できるため手軽に始めることが可能です。また、年間ライセンスとなっているため容量で制限されることはありません。そのため移行方法を確立するまで何度でも試すことが可能です。

弊社ではこの利点を活かして、本番環境やそれに近い環境でテスト移行をして、お客様毎に最適な移行計画を一緒に考え実践しています。
 


移行の選択肢の1つとしてSharegateによる移行をぜひ検討してみてください。今回紹介していない機能や設定もありますので、詳しく知りたい方は弊社HPの問い合わせからご連絡頂ければと思います。

ブログアーカイブ
前回までのブログと今後の予定
 SharePointのバージョンアップ 第2回移行ツール(Sharegate)の紹介 11月28日記事
 SharePointのバージョンアップ 第3回SharePoint移行に関する注意点 12月中旬予定
 
その他以下ブログを発信中です。
 
 
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